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トルコリラ円のスワップ運用、実は6月末に計画のルールそのものを大きく作り替えました。
「毎日買い増す」という行動自体は変わっていません。
変わったのは、その量を「何を見て」「どう決めるか」という部分です。
正直、最初に立てた計画には見落としがありました。
今日はその見落としと、AI(Claude)とのシミュレーションでそれが発覚した経緯、そして今どういうルールで運用しているかを、正直に全部お話しします。
📋 目次
当初の計画:半年ごとの「決め打ち」増量スケジュール
6月に最初に立てたトルコリラ円の運用計画は、こんな内容でした。
2026年7〜12月:1日1万通貨を購入
2027年1〜6月:1日2万通貨に増量
2027年7〜12月:1日3万通貨に増量
…と、半年刻みで機械的に増量していくという内容です。
この方法の良いところは、とにかくシンプルで判断がいらないことです。
「今月はどうしようか」と毎回悩まなくていい。
裁量労働制で時間が取りづらい私には、正直ありがたい設計に思えました。
ただ、今振り返るとこの計画には大きな弱点がありました。
実際の口座の状態(証拠金の余裕度や為替レート)をまったく見ずに、カレンダー通りに増やしていくという点です。
きっかけは、Claudeに頼んだ「厳密シミュレーション」
「この計画、本当にこのまま5年、10年と続けて大丈夫だろうか?」
そんな漠然とした不安があり、Claudeにもっと厳密なシミュレーションをお願いしてみました。
私:
半年ごとに増量していく今の計画、ざっくりとしたシミュレーションでは問題なさそうでした。ただ、もっと厳密に、実際の決済ルール(古い建玉から順番に決済していく方式)を反映した形で、長期間シミュレーションしてもらえますか?相場が下落し続けた場合も含めて確認したいです。
Claude:
了解しました。先入れ先出し(FIFO)方式を厳密に反映して、複数年にわたるシミュレーションを行います。特に、増量スケジュールが固定されたまま為替レートが下落し続けた場合に、証拠金の余裕度がどう推移するかを重点的に確認しますね。
この「厳密シミュレーション」をお願いしたのが、すべての始まりでした。
判明した事実:数年先に「詰む」ケースがあった
結果を聞いたとき、正直ちょっとひやっとしました。
半年ごとの固定スケジュールのまま突き進んだ場合、2031年後半に「レートの下落」と「建玉(保有量)の膨張」が同時に重なり、構造的にロスカット(強制決済)が避けられなくなるケースがあることが判明しました。
これが意味することは、シンプルです。
「今、安全そうに見えている」ことと、「将来も安全である」ことはイコールではない、ということです。
固定スケジュールは「今月はいくら買うか」を最初から決めてしまうので、相場が悪くなっても増量ペースを緩めるという発想が組み込まれていません。
相場が良い時期はそれでも問題ありませんが、悪い時期が重なると、あらかじめ決めていたペースがそのまま牙をむいてくる、というわけです。
「じゃあ、どうすればいいのか」——ここからClaudeと一緒に、ルールの作り直しに取り掛かりました。
新しいルール:「決め打ち」から「様子を見ながら」へ
行き着いた答えはシンプルでした。
「カレンダー」ではなく「口座の実際の状態」を見て、毎日ペースを判断するということです。
ここで出てくる「安全率の余裕度」という言葉について、少しだけ説明させてください。
証拠金維持率が「今どれだけ危険と離れているか」を示す数字だとすると、この余裕度は「その安全な状態にどれだけの余白(バッファ)があるか」を示す、もう一段階踏み込んだ目安だと考えてください。
この余裕度が十分にあるかどうかを、毎日チェックすることにしました。
✅ 採用した動的ルール(v4.0)
| 口座の状態 | 翌日の行動 |
|---|---|
| 証拠金維持率も余裕度も十分に高い | ✅ 翌日は購入量を1万通貨 増やす |
| 証拠金維持率が下がっている、 または余裕度が少なくなっている |
⚠️ 翌日は購入量を1万通貨 減らす(下限1万) |
| それ以外(どちらも問題なし、大幅な余裕もなし) | ➡️ 現状の購入量を維持 |
ポイントは、「増やす」条件も「減らす」条件も両方きちんと定義したことです。
相場が良ければ自然と増量ペースが上がり、悪化すれば自動的にペースが落ちる。
これで「決め打ちで進めた結果、将来詰む」というリスクの多くを避けられるようになりました。
さっそく発動:7月に自動的にブレーキがかかった話
「理屈はわかったけど、実際に機能するの?」と思いますよね。私も半信半疑でした。
ところが、ルールを導入してすぐの7月、毎日のチェックで実際に「余裕度が少なくなっている」という条件に該当し、翌日の購入量を1万通貨へ減速しました。
もし固定スケジュールのままだったら、このタイミングでも予定通り増量していたはずです。
今回、実際にブレーキが効いたことで、このルール変更が「机上の空論」ではなかったと実感できました。
この転換で学んだこと
✅ やってよかったこと
- 「厳密にシミュレーションしたらどうなるか」を面倒がらずに確認したこと
- 「今は安全」で満足せず、数年先まで見据えてルールを見直したこと
- 増やす条件だけでなく、減らす条件もセットで決めておいたこと
❌ 反省していること
- 最初の計画を立てた時点で「シンプルさ」を優先しすぎ、将来のリスクへの検証が甘かったこと
- 「半年ごと」という区切りの良さに、思考停止気味に飛びついてしまっていたこと
「決め打ちのルールを作って終わり」ではなく、「それを厳しめの条件で検証してみる」という一手間が、今回はとても大きな意味を持ちました。
まとめ
📌 この記事のまとめ
- トルコリラ円の増量ペースを、当初の「半年ごとの固定スケジュール」から「毎日の口座状態を見て判断する動的ルール」に変更しました
- きっかけは、Claudeに依頼した厳密シミュレーションで「将来、構造的にロスカットが避けられなくなるケース」が判明したこと
- 新ルールでは「証拠金維持率」と「余裕度」の両方を毎月チェックし、状態が良ければ増量・悪ければ減量する
- 実際に7月、条件に該当して自動的にペースが減速。ルールがきちんと機能することを確認できました
「毎日買い増す」というシンプルな行動の裏側で、「その量をどう決めるか」というルール作りには、今回のように何度も見直しが必要になります。
今回のように、一見遠回りに思える「厳密な検証」が、将来の大きなリスクを防ぐことがある——これは今回、身をもって実感しました。
次回は、実際にこの動的ルールでどれくらいのペースで建玉が育っているか、具体的な進捗を含めてお届けしたいと思います。
終わりに
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